「在来」とは、日本に昔からあったという意味で、土台や柱・梁といった木の角材(軸材)を使用し、これらの軸材を組み合わせてつくっていく工法を『在来軸組工法』といいます。
- 適材を適所に使う
- 建築基準法より大きな軸材の仕様にする
- 木組の頑丈な耐力を確保するために木架構を組む
木造在来軸組工法で建てる家
木の住まいですから、骨組の土台、柱、梁材などに桧、杉等の国産材を使用しています。プレカット工法(工場で軸材を自動的に大型の機械を使って加工する技術)の出てくる前は、大工職人がノコギリ、ノミ、ドリルと小型の電動工具を使って材木の継手をつくり組み上げていく工法でした。
現在は、小型の電動工具が大型化され、コンピューターの出現によって1件の家の軸組の組み方から継手の加工までコンピューター制御で自動的に行います。
かたやまの家づくりも、今は大半がこのプレカット加工で行わています。
全部が機械でというわけにはいかない場面もあります。丸太の梁の曲がった加工、増改築工事の軸組みの時などです。その時は大工職人の腕のみせどころです。
そして現在は、その軸組を頑丈に接合部を締めつけるボルトなど、建築用金物がたくさん使われています。今はそれが建築基準法で義務化され、ずいぶんと進化してきています。